人工関節登録調査報告書
「人工関節ナショナルレジストリー」が世界中の多くの国々で確立している。これは人工関節置換術症例を国単位で登録することで、人工関節再置換術の原因を明らかにし、再置換率をできる限り低減することを主な目的としている。本邦では2003年より日本整形外科学会インプラント委員会を中心に準備がなされ、2006年よりpilot
studyが開始された。2011年4月より人工関節学会へプロジェクトが移管され、2012年から対象を全国すべての病院としてのナショナルレジストリーとしての体制を開始した。2020年4月より日本整形外科学会が立ち上げた大規模運動器疾患レジストリーシステムである
Japanese Orthopaedic Association National Registry (JOANR)
と連携している。
日本人工関節学会登録制度運営委員会では登録されたデータに対し疫学的解析を行い、年次報告書を報告している。なお登録参加施設は学会発表などに年次報告書のデータを使用することが許可されているが、転載利用する場合には日本人工関節学会の転載許可が必要である。