人工関節の特徴
人工関節手術は変形性関節症や関節リウマチ、あるいは外傷によって傷んで変形した関節の表面を取り除いて人工の関節に置き換えて関節の痛みを軽減する手術です。肩、肘、手指、股、膝、足と様々な関節に対して行われます。高齢の患者が手術の対象となることが多く、超高齢化社会を迎えた本邦では人工関節手術件数はどの分野でも年々増加しています。
現在人工膝関節手術は年間約10万件、股関節手術は約7万件、肩関節手術は約5千件程度行われており、10年前と比べ膝や股関節で1.5~2倍程度、肩関節では3倍以上に増加しています。
人工関節手術により、患者さんの痛みやQOLが劇的に改善しますので、医師としてのやりがいを強く感じることができます。更に使用するインプラントの素材やデザインの進歩、またコンピューターに代表される手術支援技術の進歩など、人工関節手術は全ての分野において未だに日進月歩であり、常に高いモチベーションをもって手術に挑み続けることができます。